OLE 用語解説(F-BASICでの呼び方)          <コマンド><Top>


OLE

複合文書

Windowsアプリケーションのデータを含むファイル

クライアント

複合文書を扱うアプリケーション

サーバ

クライアントのデータを受け取り、編集又は再生をするアプリケーション。Basicでは、サーバのアプリケーションを作成することはできません。

OLEオブジェクト

サーバ名とデータの組み合わせ。単にオブジェクトともいう。

アイテム

OLEオブジェクトと同じ。オブジェクトという言葉は一般的に使われているので、区別するために、ここではアイテムと呼ぶ。

埋め込みアイテム

データがクライアントの複合文書中に存在するアイテムのこと。

リンクアイテム

クライアントの複合文書中にデータがなく、データの場所(リンク情報)が記憶されている。リンクアイテムのデータを変更した場合は、リンクしている全てのアプリケーションに変更が通知される。

OLEクライアントコントロールの設定

複合文書

OLEクライアントコントロールに対し、SetClientDoc 命令で設定する。

クラス

アイテムを編集又は再生をするためのサーバ。SetClass命令で設定する。

プロトコル

アイテムを編集又は再生するための規則。SetProtocol命令で設定する。

動詞

サーバからアイテムへの操作。SetVerb命令に番号で指定する。番号による動作はサーバによって決定される。アイテムの編集と再生をサポートするようなサーバに対して有効。

アイテム操作

新規作成

クラスによるサーバを起動し、新規にアイテムを作成する。CreateNew 命令を使用する。
サーバがない場合は作成できない。

アクティブ化

既にアイテムがあれば動詞が実行される。Activate 命令を使用する。
例えば、アイテムをダブルクリックした場合に、サーバが起動されるような処理。

クリップボードからの埋め込みアイテムの作成

クリップボードからの埋め込みアイテムを作成する。Paste 命令を使用する。
Paste 命令を使用する前に、必ず CanPaste 関数で適切なデータがクリップボード内に存在するかどうかチェックしておく必要がある。

クリップボードからのリンクアイテムの作成

クリップボードからのリンクアイテムを作成する。PasteLink 命令を使用する。
PasteLink 命令の前に、必ず CanPasteLink 関数で適切なデータがクリップボード内に存在するかどうかチェックしておく必要がある。

ファイルからの埋め込みアイテムの作成

ファイルをひな型として埋め込みアイテムを作成する。
CreateFromTemplate 命令を使用する。

ファイルからリンクアイテムを作成

ファイルからリンクアイテムを作成する。CreateLinkFromFile 命令を使用する。
この場合サーバは起動しない。

ファイルにアイテムのデータを保存

ファイルにアイテムのデータを保存する。WriteItem 命令を使用する。
WriteItem 命令には、Open 命令の出力モード(BinIO、BinOut、Output)でオープンされたファイルのファイル番号を指定する。

ファイルにアイテムのデータを読み込んでアイテムを作成

ファイルからデータを読み込んでアイテムデータを作成する。ReadItem 命令を使用する。
ReadItem 命令には、Open 命令の入力モード(BinInp、BinIO、Input)でオープンされたファイルのファイル番号を指定する。

アイテムを削除する

DeleteItem 命令を使用する。

アイテムを描画する

アイテムをOLEクライアントコントロール以外に描画する。DrawItem 命令を使用する。
プリンタに描画することができる。

 

・富士通株式会社F-BASIC V6.3 リファレンスマニュアルより抜粋